イメージ 1
 
お盆前から仕事で室蘭に滞在することが多かったので地元で見つけたこんな本の紹介でも。
 
北海道新聞社から今年の夏に発行された写真集「室蘭の記憶-写真で見る140年」です。
このサイトとどんな関係が、と思う人もいるでしょうが室蘭と青函連絡船とは
古くからの結びつきがあるところが結構多いのです。
 
室蘭本線の災害時には青函連絡船で室蘭への旅客・貨物の迂回航路が開設されたり
石炭を燃料とする船舶は室蘭で補給をすることもあったそうです。
(室蘭には崎守に石炭積み出し用の国鉄埠頭がありました)
函館ドッグも室蘭にありますので船舶の補修修繕を室蘭で行なっていたこともありました。
航路外周遊では室蘭への寄港も何度も行われています。
 
内容的には北海道新聞社編集によくありがちなキャプションミスや時代的な間違いが散見されます。
写真もほんの2枚程度青函連絡船が写り込んでいる程度(国鉄埠頭に係留中の十勝丸、
函館船渠で修繕中の宗谷丸)なので青函連絡船のためだけに購入とはいきませんが、
室蘭の郷土資料としてはこれまでにない充実したものであることは間違いないでしょう。
 
青函連絡船が周遊先で寄港した港は他にも釧路や小樽、八戸、宮古、仙台、秋田、酒田、東京晴海などが
あるのでそういった先々の郷土資料に在りし日の姿を追い求めていくのも今後の活動の一つなのかなと
思っていたりします。