10日ほど前に香川県・多度津の解体場へ曳航された羊蹄丸ですが
早速解体工事に取り掛かっているようです。
先週末の段階で後部煙突やヒーリングポンプ室が解撤されているようです。
 
 
宇高連絡船愛好會様のブログに多度津で解体中の羊蹄丸の定点観測記事が上がっております。
 
 
大変貴重なブログなので遠き北の地より見守りたいと思います…

羊蹄丸:愛媛県新居浜から香川へ「最後の航海」(毎日新聞)


元青函連絡船の「羊蹄丸(ようていまる)」(全長132メートル、幅17.9メートル)が10日、停泊していた愛媛県新居浜市の新居浜東港を離岸し、タグボートに引っ張られて解体場所の香川県多度津町へ向かった。
 羊蹄丸は65年から88年まで青函連絡船として活躍し、退役後の96年から「船の科学館」(東京・品川区)に展示されたが、昨年12月に廃船のリサイクル方法を研究する「えひめ東予シップリサイクル研究会」への無償譲渡が決定。今年3月25日に東京を出港して同29日に同港に到着し、4月27日から6月10日まで一般公開された。
 羊蹄丸はこの日午後2時45分ごろ、国立新居浜工業高等専門学校職員ら約60人に見送られて同港を離れ、11日午後1時に同町の船舶解体工場に到着する予定。年内には解体作業に入る。
 


元青函連絡船"羊蹄丸" 最後の航海(鉄道ホビダス)
"羊蹄丸"の青函ワールドの設備は青森の"八甲田丸"に移されて引き続き展示されるほか、甲板に積載していたDE10 30は千葉県いすみ市の「ポッポの丘」に、スハフ44 25は真岡鐵道にそれぞれ引き取られた。
 
 
羊蹄丸の最後の仕事もまもなく終わりを迎えようとしています。
展示物も無事引き取り手が決まり、後は静かに解体の時を待つだけとなりました。

つい先日四国に曳航された羊蹄丸もあっという間に一般公開期間が終了して
7月には新居浜を離れて最終目的地、解体地の多度津へ向かうことになりました。
 
短い間にもかかわらず期間中、6万人の来場者があったそうです。
 
しかし日本人って最後とか限定とか好きだねぇ…
八甲田丸とか摩周丸もこれだけ賑わえばもっと状況が変わると思うのですが…
 
愚痴はさておき、羊蹄丸の解体は船舶解体専門専門業者である香川県多度津町の
株式会社宮地サルベージで実施のことです。

香川県仲多度郡多度津町堀江五丁目7番地
 
船内に残されたもののうち、青函ワールドの青森のジオラマ風景はねぶた祭りが終わった後で
一部が八甲田丸に移設されることが決まった他は多度津での解体、ということになりそうです。
車両甲板の旧型客車「スハフ44 25」はオークション価格1200万円という価格にもかかわらず
幾つかの団体から引き取り交渉があった模様です。
 
研究と言うよりもかなりビジネスライクにさくっと鉄くずにされちゃうような感じですね・・・
新居浜で現地引取してくれるところに取り外せる備品を売却した後は一括スクラップ、でしょうね。
 
写真はバングラディシュ・チッタゴンの海岸で人力解体されている旧・十和田丸。
解体場に来てから4年ほど経ちましたが、上部構造はほとんど解体済みですね。
船底部分はまだまだ解体に時間が掛かりそうな感じです。
イメージ 1
 

↑このページのトップヘ